「…ん、んん」

「…ふ…」



逃れられない
でも
逃れたくない

この感覚




「…遊戯…さま、お止め…くだ、…ぁ」




貴方が触れるたび
貴方が動くたび

私の体は跳ねて、
今まで出したことのない嬌声が口から漏れる。

貴方のものが私のものを擦る。
馬乗りになって、私を攻め上げる。

直に触れている。
このままでは私は…。



「ゆ…うぎ、様…っ!」

「!」

「…お止め、ください…このままでは…ッ」

おかしくなってしまう。
貴方に対して、ご無礼を働いてしまうかもしれない。

これ以上求めては

…求めて、









…求める?









「…ブラックマジシャン?」

「……っ」


私は貴方に対して。
そういう感情を持ってしまったんだな、と

カードの分際で。
こんな関係を望んでしまったんだ、と

実体化したことで
気づくなんて







…私はなんて、愚かな








「……何も考えるな」

「ッあぁ!」






のけぞる私の体の上で
揺さぶって
擦り上げて






「ぁ、あぁ、ッぁ…あ」

「…何も心配するな」

「…遊戯さ、…あぁ…っ!」








「…多分、俺もお前と同じだ」










苦笑する貴方のそんな言葉が聞こえて。

見たことのない、
真っ白な液体が

私の腹部を汚して。

何も考えられなくなるほどの幸福感を味わって


私は

白い闇へと落ちていった。




















「…ン、ブラックマジシャン!」

「…は…い?」

「わぁぁ本物だー!!」

「っ!」

ぽす、と抱きつかれた拍子に体を強張らせてしまった私を
大きな瞳で見上げるのは、

遊戯様の表の人格。

あの白濁色の液体は、いつの間にか綺麗に拭かれてなくなっていた。
昨日の行為を恥じて、私はふと顔が熱くなった。


「…どうしたの?」

「…い、いえ…なんでもないのです」

「?」

「……遊戯様に、お伝えください」


そんなことを言えば表の遊戯様は首をかしげた。
遊戯は僕だよ?と。


「…では、貴方をマスターとお呼びしましょう」

「あ、うん!何かな?」


聞いたとたんに光り出すは、首から下げた四角錐。
まるで『マスター』と呼んだことに嫉妬するかのように。


そんな貴方へ。








「…ずっと、貴方に忠誠を誓います」










『ずっと、貴方を愛しております』







誰よりも、
幸福にしてくださった貴方へ






一生の忠誠を、捧げます。



Fin.