朝早く携帯が鳴って

早くオレの家にこい、と

海馬に呼び出された。











「…何の用だ、海馬」



まだ相棒が爆睡している時間帯。
薄明るくなってきた空を見上げれば、海馬コーポレーションのヘリが着陸しようとしていた。

今まで遊園地の管理でもしていたんだろう。

ヘリがうるさい音をたててようやく着陸した。




「遊戯、お前に渡したいものがあってな」

「…?」

「有り難く受け取れ。完成度は高いぞ」




そういって手渡されたのは、今までのより幾分か小さい、
しかし海馬がいうにはさらに高性能なデュエルディスク。




「使い方は今までと同じだ」



そういうと海馬はおもむろに一枚のカードをデッキから引いた。
そして…





「いでよ!ブルーアイズ!」








「!」










それはあまりにも信じがたい光景で。






「…遊戯、お前に特別にそれをやる。オレとバトルする日まで取っておけ。わかったな?」

「…あ、あぁ………」








…そんな悠長な事を言っている場合か海馬?

あのブルーアイズが…

具現化?実体化?






だがたしかに海馬は

懐くブルーアイズの頭を撫でてやっていた。

そして






「貴様とのデュエル、楽しみにしているぞ!ワハハハハ…」








などと高笑いを残して、実体化したブルーアイズの背に乗って、帰ってしまったのだ。





…間違いない。

この目で見た。











…そっと、家の中に入る。

階段を上がって、相棒の部屋へ。


まだ胸が高鳴っていた。

あんなにも大きいブルーアイズが、実体化して、海馬さえ乗せていってしまったのだから。







…その光景を。
もっと間近で、見たくて










この間、初めて話した。

何度となく助けられた、魔術師に。
会いたかった。











「…出て…くるか?」




半信半疑で、カードをディスクの上に置いた。

すぐにディスクが光って
そこには。










「御呼びですか、遊戯様」

「………!」










見覚えのある、人影。

片膝をつき、優しい声で俺を呼ぶのは。








「…またお目に掛かれましたね」








目を細めて笑ったのは。

黒い魔術師。

…そう。

俺の、
ブラックマジシャン。






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