冷たくなってかじかんだ、俺の指先。

ちらほらと雪が次々に降ってくる。

どうしようもなく、寒くて。


・・・真っ白な雪。
まるでお前みたいだと、ふと思った。


銀色の髪。
白い肌。

俺はまだ、忘れられなくて。



・・・相変わらず雪は降る。

クリスマスカラーのイルミネーションに照らされる。
寒いね、と笑いながら体を寄せて暖めあう奴等とすれ違う。


いつになったら、お前はここに来る?
ずっと待ち続ける俺の目の前に、いつになったら。


・・・まぁ、約束なんてしてるはずねェんだけどよ。







誰もいない噴水のふちに腰掛けて、脚を組みながら考えるのは・・・やっぱりお前の事で。

来るはずねぇのはわかってる。
でもなぜか、お前の姿を探す俺がいる。


・・・アホらしい。
なんで神の俺がこんなことを、なんて否定してみっけど。

やっぱこりずにずっと、お前を探してた。




別に、お前を今すぐここに来させてもかまわねぇんだけどよ。
だって俺神様だから、指鳴らしゃなんでも出来ちまうし?

・・・だけど、やんねぇ。
あいつが嫌がったら意味ねぇだろ?

それに、自分から俺のそばに来て欲しいしな。



なんて・・・な。
ホントは強引にでも連れてきてやりてェよ。





手の感覚がもう、ねぇ。
冷たくなりすぎて麻痺してら。





・・・なぁ。

俺の想いってどこ行くんだ?

ちゃんとお前に届くのか?
ちゃんとお前に伝わるのか?


お前はしっかり、受け止めてくれるのか?



それとも・・・もう、そんな余裕がねぇぐらいに。
誰かに、満たされちまったのか?













・・・凍えた指先を前に差し出す。

『誰か』にぎゅっと、握ってもらいたくて。
『誰か』にそっと、温めてもらいたくて。



・・・寒い、な。

俺って、こんなに独りぼっちだったのか?



「     」



頬が一筋だけ、温かくなった。

前が霞んで、見えなくなった。






・・・何でもねェよ。

ただ。






寂しかっただけだ。

fin.